相棒13-2

相棒13-2の感想です。ネタバレ含みます。今回はごちゃごちゃしてましたが、自分の好みです。



殺人事件が起きた。現場にいた容疑者はなぜ現場にいたのかはっきりと話さない。そんな折、警視庁に事件に関するメールが届く…。

1.登場人物について

今回はカイト君活躍してましたね。右京さんの右腕…と米沢さんに言われるほどに。

そういえば、薫ちゃんも尊君も相棒になった時はもう警察官として仕上がってたんだよなー。自分の個性を右京さんにぶつけるところが面白かった。その意味でカイト君の変化は今までにない相棒です。13ではカイト君の前髪あげてますが、右京さんのオールバックリスペクトでしょうか。おろしている方が似合うと思うけど。


カイト君は今回の容疑者の息子である優君のことを気にかけます。
親が官僚で期待をうける自分と同じ境遇だったから。そして、彼が関係者であると右京さんが疑っていたから。カイト君の推理では優君が元同級生の親だった被害者を殺してそれを親である容疑者・高宮がかばってるというストーリー。
でも、親子関係が薄くなんとなく自分と優君を重ねてしまう。13のテーマなのかはわからないけれどカイト君は優しいね。

今回右京さんも優しかったです。
優君がだしたメールは犯罪に当たります。しかも14歳なので、少なくとも家裁送致です。法に厳しい右京さんなら、少年課に回してもおかしくない。
それなのに今回の事件の諸々を考慮して厳重注意って…優しい右京さんでした。ここでの優しさは処分しないで甘やかすのではなく、全ての事情をくんだうえでそれでも処分は不要とした優しさです。大昔の右京さんだったら少年課行きだったと思われます。

このシーンの直前が大人同士の罪のなすりつけ合いだったのですが、そこではがっつり厳しい右京さんでした。なので、子供にはまた対処が違うのかもしれませんが。

そして優君の事件の関わりに気づいたのが捜査二課かと問われたからと。子供が捜査何課で扱う事件が異なることを知っていると思うことも凄いのですが、あの一言で推理してしまうのも凄い。でもこれは優君が優秀だから通った推理ですね。優君を信頼しすぎな気もします。

優君も事件の端っこを知ってしまったから動いてしまった。昔、親にいじめの加害者にカウントされてしまったから。親の愛情を試すように。
最後は親も後悔していたことを知り泣いてしまう。この辺が年相応の子どもらしく、我慢してたんだと。これは中の人がうまいのかな?濱田龍臣君ですね。ストパーでもかけたのか、印象がかわりました。
もうこの親子は大丈夫。多分母親に引き取られるのだろうけど、今までの乾いた関係ではなくなるのだろうと思わせてくれました。

2.ストーリー
殺人事件 → 裏には官僚の闇がというパターンだったのですが、動機がごちゃごちゃでした。というか、相棒の脚本家さんは権力嫌いなんだなーという感じ。
今回は天下り先の確保のための行動が脅迫材料になり、そこに昔のいじめ問題がからまるという…。イタミンのミスリードとかはおいとくとしても、ミスリード多いです。

右京さんがいつの間にか捜査内容を知っていたりみている人にちょっとアンフェアな気もしました。でも、今回は動機と人間関係が重要だからまあいいや。