浅田選手

いよいよスケートアメリカがはじまります。
各選手の好きなところをつらつらと書いていこうかなーと思います。

浅田選手のスケートのよさはスケーティング、スピン、ステップ、そしてジャンプに至るまでオールマイティなところだと思います。
自分はスケートではダイナミックなジャンプが好きです。浅田さんはふんわり高さがあるジャンプだったので、そこまで好みではなかったです。3Aや3F-3Loの高難度ジャンプをとぶので好きな選手ではありますが。
それが、ジャンプや滑りの基礎をやりなおすというところにまず驚きました。
ジャンプの癖は利き手をかえるくらい難しい(できないわけではないけど時間がかかる、大人になるほど難しいという意味です。)と思います。世界女王にもなった選手がそれを一からやり直すのはどれほどの覚悟が必要だったかと。

その上、そんな状態だったのに世界選手権で6位ですよ。十分上位選手といわれる順位です。正直、入賞圏外になってもおかしくないし、日本代表に選ばれない可能性だってあったと思います。

ジャンプの修正をした選手は今でもたくさんいます。特にeやら回転不足がとられるようになってから、修正する選手は増えました。Lzが得意な選手はFが、Fが得意な選手はLzが苦手な傾向にありますが、修正すると今まで得意だった方のジャンプも苦手になりがちです。そのせいで、修正をやめた選手や潰れた選手もいます。

そんな難しいことにチャレンジしただけでなく、スケーティングまでかえてきたのが浅田選手です。浅田選手の場合、Lzにeがつきやすいので、Lzをぬくことも考えたと思われます。実際、バンクーバーではLzを抜いた構成です。3AはSP、FP合わせて3回もとんでます。しかもその内1度は連続ジャンプです。女子選手では今までにない快挙でした。

それでも6種トリプルにこだわって、試合にいれている浅田選手の頑張りは素晴らしい。3Aに注目が集まりがちですが、ジャンプだけでもすごくチャレンジ精神にあふれています。

それだけでなく、ステップもかなりかわりました。この辺はまた今度語りたいです。

浅田選手のスケート技術の素晴らしさはオールマイティなところですが、それを支えるのは彼女の精神的な強さです。漢前というか、ふんわりした雰囲気からは想像できないくらい強い。
本の発売中止のことや結果がうまくでない時期も弱音を吐かないところからも強い人なんだと思われます。
そういうところに自分はひかれますし、はげまされます。

浅田選手はソチを今までの集大成にしたいという思いがあるなら、応援するだけです。まずはGPS頑張れ‼︎